アグニとはピッタの中だけに存在する熱の質のことで、酵素のような役割を担っています。変化させるもの、変換させるもので、宇宙にあるものすべてはアグニによって変化が起きている。
アグニは体中に存在し、13種類のアグニがあります。アグニが弱ると消化力が低下しアーマ(未消化物)が形成されやすくなります。それにより人は正常な身体の状態を保てなくなります。
ジャタラアグニは、食べ物の消化のために必要なアグニで十二指腸で働きます。13種類の中で最初に働くアグニで最もケアが重要なアグニです。ジャタラアグニは、食べ物の消化活動に必要な胃液、神経作用、粘液の機能が正常に働いていればジャタラアグニ正常だと言えます。ジャタラアグニが正常に働いているとサプタダートゥアグニも正常に働きます。
サプタダートゥアグニは7つあり、各組織にアグニが存在します。ダートゥは肉体の集合体で血漿、赤血球、筋肉、脂肪、骨、骨髄、生殖器で構成されます。ジャタラアグニが最初のダートゥアグニである血漿(ラサダートゥ)を形成しラサダートゥアグニが次の赤血球(ラクタダートゥ)を形成します。各ダートゥアグニが正常に働いていると次のダートゥに正常に変換されます。最初のラサダートゥで正常にアグニが機能していないと、アーマラサとなり未消化物としてスロータスに混入します。次のラクタダートゥが正常に変換されなくなります。例えばラクタダートゥアグニに異常があれば、その後のマンサダートゥからスクラダートゥのすべてのダートゥの形成に影響します。よって7つのダートゥの中では最初にはたらくラサダートゥアグニが最も重要だと言えます。
1️血漿 ラサ ダートゥ→ラクタに変換
2️赤血球 ラクタ ダートゥ→マンサに変換
3️筋肉 マンサ ダートゥ→メーダスに変換
4️脂肪 メーダス ダートゥ→アスティに変換
5️骨 アスティ ダートゥ→マッジャに変換
6️骨髄 マッジャ ダートゥ→スクラに変換
7️生殖器 スクラ ダートゥ
パンチャブータアグニは細胞レベルで働き、食べ物のパンチャブータを体内で栄養として変換できるパンチャブータに消化します。サプタダートゥアグニでサプタダートゥが正常に変換されたあと、最後に五大元素がパンチャブータアグニによって変換されます。アグニの過剰な増加はピッタを強めます。アグニの低下をカパを増大させます。アグニの変動はヴァータを悪化させます。
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